下手くそな翻訳記事。自分用の翻訳練習。

原文記事 - All Your Invalid Excuses by Simon Nielsen on 10 April 2017, Monday
http://www.mtgmintcard.com/articles/writers/simon-nielsen/all-your-invalid-excuses

全ての無意味な言い訳

免責事項:君はこの記事を嫌悪するかも

もし君が数年前の僕と同じような人なら、こんな記事は最悪だろうね。
もし"造ること"が君のアイデンティティなら、君が参加するイベントはいつもただの"発表会"で終わり、いつもそうなった言い訳をする。なぜなら、それがあなたにとっての"勝つ方法"だからだ。

もしあなたがそんなプレイヤーなら、あなたはこの記事をひどく怖がるだろうね。なぜならばこの記事はありきたりな心の狭いプロプレイヤーがみんな同じように言うことだからだ。

また、あなたがそんなプレイヤーなら、この記事は本当にあなたの為になる。

君が競技マジックのシーンで栄光を求めて追求するなら、いつかは向き合わなければいけない。君が目標を達成する為に何が必要なのかってことに。
君は勝つことが目的だと思うかもね。でももっとしっかり考えてみて。君はいくつかの拘りがあるかもしれない。
君の実際の目標は"自分のデッキで勝ちたい"とか"コントロールで勝ちたい"とか"何の準備もなく勝ちたい"とかかもしれない。

これらはどれも正しい。
いやまあ、つまり、マジックのトーナメントに専念するには多くの時間が必要で、勝つことだけを追い求めるというのは君の為にならないかもしれない。
それと、君はその拘りのせいで負けることも受け入れなきゃいけないし、目標の達成から遠ざかることにもなる。

一方、そういう余計な拘りを持っていなくてプロプレイヤーズクラブのレベルが本当に欲しいのに、ベストデッキを避け続け、自分は正しいデッキ選択をしたんだと信じ切っている。

じゃあ、そんな君は、ただの思いこみだ。

君は自分が勝つためのチャンスを棒に振りながら、無意味な言い訳を繰り返すんだろう。
君自身の強みを活かそうとするのは、逆に君自身を妨害し追い込む。
良いから僕を信じてみて。そういう言い訳を僕自身も繰り返してきたんだ。そして最近になって、そこから抜け出した。
多くのプレイヤーが自分たちでデッキを造るをやめて、ベストデッキをより良く調整するようになった。
デッキをただ造るだけでは不十分だ、だからオリジナルデッキで勝つというのはとても難しい。


さて…これから挙げる9つの言い訳のうち、君が拘っているのはどれ?



言い訳その1:"造るのが俺のアイデンティティだ!"

本当に?

君がポピュラーなデッキを使うとみんなが君を好きじゃなくなるって真面目に思ってる?
君も君自身を好きじゃなくなるって?

クレイジーデッキで大会に現れて、勝ち組は君に注目するだろうね、本当に君がうまくやっているなら。
で、君の目的が勝利だったとしたらその注目って何か意味がある?

そして君が勝てば、もっとたくさんの注目を集めるだろうね。

もう一度言おう、これは君が勝つことを目的としている場合にのみ当てはまることだ。
君の本当の目的をよく考えて。そして、それらが君にどのような影響を与えるのか、それを受け入れるんだ。



言い訳その2:"俺が他のみんなと同じデッキを使っても優位に立てない!"

なんてこった、僕も同じことを言ったことがある。

僕は、新しい角度から攻め込まないとトッププレイヤーとは渡り合えないと思っていた。
幾度となく、トーナメントのあとに他のデッキを試す為にとても多くの時間を費やし、こう考えた。"うーん、他のみんなは長いことベストデッキでプレイしているし、ミラーマッチでは勝てないだろうな。自分が理解できてるものを使い続けた方が良い!"

まず始めに、誰もが1トンにも及ぶような練習量をそのデッキに費やしてはいない。
もし君がハイレベルなガリ勉GPプレイヤーなら、おそらく君は優れたプレイヤーになるだろうし、たとえ彼らがもっと練習していても勝てる可能性はあるだろう。
また、君が質の悪い酒造りに費やしていた時間を全て、ベストデッキの習熟やミラーマッチでの立ち回り方の習得に費やすことができる。
君が求める優位を得るために、サイドボードやデッキへの理解を得ることができる。

君が武器を選んだだけで、君が切れ味を失うわけではない。
トーナメントは驚くくらい多くの人がナイフを持って現れる銃撃戦だ。
それなのに、君はまだ古いソファとゴムバンドで作ったパチンコでネジをぶつけるというなら、幸運を祈るよ。

理解しろ!ベストデッキでプレイすることは君を優位にする!



言い訳その3:"ベストデッキで勝てない!"

君が少し試しただけでは考え抜かれたベストデッキの全貌を明かせないこともよくある。
時には何が必要か、何ができるのかを君が必死に考える必要だってある。
君は最適なプレイをした?
多分、君にはもっとたくさんの経験値が必要だ。
君は正しくサイドボーディングをした?
君の最初の2試合がツイてなかっただけ?

それはちょっとした思い込みかもしれない。
君はデッキのせいにしたい。だから君自身のプレイングにも言い訳を作れるし、君は粗探しをするんだ。

さて、僕は間違ったことを言っていないが、周りが間違いだということもある。
そのデッキが人気だという理由だけで人気になることもある。
でもそれは環境末期ではほとんどありえなくて、Tier1のデッキにおいてもまずありえない。
だからちょっとした気持ちで他の良いデッキも試してみて欲しい。
ベストデッキは必ずしも明確なものではない。



言い訳その4:"これこそがベストデッキだ!"

ああ、その通りだね…。

時々君はこう考えるだろうね、まだ誰も見つけていないベストデッキを発見したぞって。
君はそれを無敵だと思うんだ-ああ、君がツイてなかった時を除いてね。
実際にあなたのデッキがベストだなんて考えられないようなこともよくあるのに。

これは認知バイアスのもう1つのケースだ。なぜなら、君はそれが本当に最高のデッキであって欲しいと考えているから。だから、不都合だったことは全て"あれは例外だった"なんて思い込むんだ。
これはデッキが優れているのかを確認する上で非常に危険な状態だ。優秀で偏見のない第三者に意見を求めるべきだ。
そして君はその彼らの言葉を受け入れる必要がある。

現実的に考えて、長いことチームで切磋琢磨しているよりも、君が1人でやっていることの方が優れているなんてことはありえない。そして、君が間違えていて他の方法の方が正しいということも受け入れなければいけない。



言い訳その5:"俺のデッキはベストデッキを倒せる"

繰り返すけど、それは思い込みだ。
実際にそのマッチアップが恵まれたものだというのを確信はできないはずだ。
もしかしたら、君はデッキをしっかり回せていないプレイヤーと対戦したのかもしれない。
もしかしたら、君がただツイていただけで、君の仮説を裏付けるだけのサンプル数が足りていないのかもしれない。

君とぶつかり合える最高の相手を見つけ、客観的に、その意見を聞くことが大事だ。
MOでのテストでは十分ではない可能性だってある。

たとえ、君の造ったデッキが理論上はベストデッキに対して明確に有利だったとしても、本当のベストデッキがその高いヘイトに対しても耐久性があるということに驚かされるだろうね。
これは、それらの多角的な攻撃能力とベストなカードをプレイするための能力を高めて構築されているからだ。
マルドゥ機体が不利を挽回したり、コントロールデッキが5ターンか6ターンで強力な神話レアを叩き付けて勝つ場面を君だっていつも見ているだろう。これが紛れもない現実なんだ。

これもまた"メタられたデッキをプレイしたくない"というのが良い言い訳になることは稀だということの理由だ。
なぜなら、ベストデッキは非常に弾性があり、メタデッキを相手にしてもそこまで悪いということにはなりにくいのだから。



言い訳その6:"デッキは良かった、俺が勝ちきれなかっただけだよ"

僕はこの言い訳を簡単には流せない。
それは実際、ちょっと前までの僕にとって重要なことの一つだった。
君も知ってる通り、僕は最適なプレイをすることに非常に集中しているし多くのミスにも気付いている。
僕はいつも悪いプレイをしているように感じるし、しばしば物事を正確に判断することもできると思いがちだ。
そしてこれは当然のように言い訳に繋がるんだ。"デッキは素晴らしいが、僕が下手だった"とか"このPPTQで僕の作ったデッキで3-3だったが、ちゃんとプレイできていれば5-1だったね"とかね。

これらの言い訳はとても破壊的だし、君が負けデッキに固執してしまうようなミスリードにだってなる。
対戦相手が何のミスも犯していないなんて、本当に考えているのかい?

ベストデッキについて一つ言えることは、君の実力が足りなくてプレイミスをしても容易に価値を拾える場面があるってことだ。
その時点で、欠陥を補うために完璧なプレイングが必要なデッキを練習する意味って何?

君がその時間をTier1デッキの練習に注ぎ込めば、より高い勝率を得られるだろうね。



言い訳その7:"俺のデッキは勝率が良いんだ"

オーライ、君は実際にはあてにならない思い込みの海を進んでいるだけかもしれないし、思う存分に試行錯誤を繰り返して実際にかなりまともなところまで来ているのかもしれない。
君はいくつかのパワフルなカードを使っているのかもしれないし、そのフォーマットのベストデッキと渡り合えるだけの固有のシナジーがありMOの勝率が63%なのかもしれない。
そして、君はまだベストデッキでプレイしたくないのかもしれない。

さて、その勝率をポジティブに捉えているのはどうしてだ?
たとえ君のデッキがうまく機能したとしても、それでもやはりベストデッキをプレイした方がより勝率を上げることができる。
これは、得られたであろう勝率をドブに捨てているということだ。
君が選んだデッキだけではなく、選ばなかったデッキの勝率も考えるべきだ。
それに、優秀なプレイヤーにとってMOでの勝率63%というのは大した数字ではない。



言い訳その8:"ただベストデッキをプレイするだけでは、俺の創造性を活かすことができない"

僕は別に、MOでみんなが使っているコピーデッキを何も考えずにコピーしろなんて言ってるわけではない。
あとはベストなカードでベストな戦略を組み上げてプレイしなくちゃいけない。
この組み合わせは膨大だし、リストが劇的に変わってしまうこともあるだろう。

サイドボードを調整して整合性を高めたり、今週のメタゲームを読んで驚くようなテクを仕込むこともできる。
先週、僕は《永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim》と《精神壊しの悪魔/Mindwrack Demon》をどのようにしてマルドゥ機体のサイドボードに追加したかを書いた。
そして考えてみて。
GPユトレヒトで人気だったフランス版のマルドゥバリスタと、その2週間後に当たり前のように受け入れられていたマルドゥデッキにおける歩行バリスタのプレイングがどのように違うのかってことを。


僕は別に、ただ強いカードをプレイするだけで良いような完璧なリストを使えと言ってるわけではない。
そこにはまだ創造性の余地がある。
自分の足をすくうな、可能性を捨てるな、それは忘れないで。



言い訳その9:"周りと同じデッキを使っても楽しくない"

うん、これは誰にでも言えることではないんだけど、もし君の目的が"勝つこと"もしくは"楽しみながら勝つこと"だったなら、よーく考えてみて。
もし君がそこに楽しみをまったく見出すことができないのならばマジックをするべきではない。でも、そうでないならみんなはもっと多くのデッキを楽しむことができると僕は思っている。

僕もありふれたミッドレンジをプレイして、一日中ミラーマッチばっかりなのはうんざりだと思っていた。
でも、それが何のデッキを使っていようと自分がマジックを本当に楽しんでいるということに気付いたんだ。
僕はGPユトレヒトで7回もマルドゥのミラーマッチに当たったが、そこで過ごした時間は本当に楽しいものだった。

要するに、多少わいわい楽しめるデッキには勝率を犠牲にするだけの価値が本当にあるのかということ。
より強力なカードをプレイするというのは別に惨めでも哀れでも、ましてや恥知らずでもない
また、勝つというのはとても楽しいことだということにも気付いたよ。



結論

ご覧のように、君がそのフォーマットでベストな戦略を用いてはいけないことなんてめったにない。
僕は実験をするべきではないって言ってるわけじゃない。ただ、君がまだベストデッキを試したことがないのなら、今までの君以上に良い結果を出せるだろう。
優れたデッキを造るということはとても難しいし、数多くの失敗を繰り返し、デッキが実際にトーナメントレベルで通用することを証明する為にはとてつもなく馬鹿げた時間がかかる。だから、多くのプレイヤーにとってはそこまでする価値があるわけじゃないと思う。


一方で、それにも関わらず、プレミアイベントのないときはいつだって僕好みの面白いデッキをずっと考えている。僕がそうするのが好きだからだ。
そして僕はそこから何かを学ぶかもしれない。

そして、ベストデッキが定まっていない時期には多くの時間がある。
時には、新セットが出たばかりのプロツアーのようにフォーマットの環境が解明されていないことだってある。

良いチームメイトに支えられているときには、色々なイベントで試行錯誤する価値があることだってよくある。
これはプロツアー直後のベストデッキが必ずしも明確ではなく数週間後に現れる場合だってそうだ。
もし君が、他のプレイヤーよりも先にその答えを見つけることができれば、優位に立つことだってできる。

みんながベストデッキだと考えているものが、実際にはそうでもないということもよくある。
たとえそれがまともそうに見えても、たいていは何かしらの欠陥を抱えている。
君はその欠陥に取り掛かることもできるし、そこそこ普及はしているけれど過小評価されているようなデッキを見つけることもできる。

それから、モダンのようなフォーマットがある。そこにはベストデッキというものが存在しないこともあるんだ。メタゲームを適切に渡り抜けるなら、自分がよく知っているデッキをプレイする方が良いだろう。
僕はGPサンアントニオのチームモダンで12位になったばかりだ。
僕は自分の死の影ジャンドをプレイしたが(マグナス・ラントのリストだ。考えられる限りで最高のデッキの1つだ。そして僕は死の影で多くの経験を積んでいた)、スイスのチームメイトであるジュリアン・フラーリーは均衡の復元デッキを、セラフィン・ウェリンガーは緑白ヘイトベアーを使った。
どちらも、それぞれのデッキの達人だし、どちらのデッキも死の影とうまく渡り合えた。

それについてはまた来週書くことにするよ。それじゃあ、またね!

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